士業のホームページ、ウェブサイト制作サービス
士業がウェブサイトを運営していく上で最も重要だと言ってもいいのが、記事作成です。
もちろん例外はありますが、ほとんどの場合には良質な記事を多く書いてウェブサイトの価値を上げていくことが目標になります。
だからと言って、闇雲に記事を量産すればいいというわけではなく、しっかりとした目的意識を持って記事を書いていくことが大切です。
そのためには、まずそのホームページは何のためにあるのかということを再確認しておきましょう。
サイトの目的をしっかりと確認したら、次は「誰に読んでもらい、どんなアクションを起こしてもらいたいのか」ということを可能な限り具体的に考えるとよいかもしれません。
「誰に読んでもらうか」というのは、マーケティングにおける、いわゆる「ペルソナ設定」と同様です。
例えば、個人事業~10人程度の建設会社をメインターゲットにしたサービスを提供しているのであれば、
などといったようにメインターゲットとする読者を想定します。
どの程度の粒度で設定するかについてはサービス内容にもよりますので、その都度検討する必要がありそうです。
次に、どのようなアクションを起こしてもらいたいのかということも検討しておきましょう。
依頼をしてもらいたいのか、電話をしてもらいたいのか、メールをしてもらいたいのか、認知してもらえればそれでいいのかなどです。
ごく単純な例ですが、「どんな些細なことでも構いませんので、まずはお問い合わせください」と書くのと、「業務依頼をご希望の方はお電話ください」と書くのでは、当然ながら読んだ人のアクションは変わってきます。
基本的な記事作成は上記のようなことを考えてながら書けばよいのですが、ここからはもう少し具体的に士業が記事を書くときにどのようなことに注意すればよいのかについて紹介します。
士業のウェブサイトでよく見かけるのが、様々な制度や法律などについて解説するような記事をひたすら書いているというケースです。
必ずしもこれがダメだというわけではないのですが、事務所や業務を売り込むような効果ではなく、事務所やサービスと切り離された単なる辞書のような記事になってしまいがちです。
こうなってしまうと、一生懸命記事を書いた結果、業務の依頼になかなか繋がらないような、制度や法律についての問い合わせばかりになってしまったりします。
このような記事は、多くの士業の方にとっては比較的書きやすいので、ついつい解説記事が増えていってしまいがちなのですが注意が必要です。
とはいえ制度や法律の解説というのは、士業事務所のウェブサイトではメインの内容になることが多いです。
そういった記事を書くときでも、記事の中に「制度上はこうなっていますが、実際の業務の中では……」といったように一歩踏み込んだ解説を加えたり、「以前受けたこのような相談では……」のように過去の体験を加えるなど、文章の中に「専門家」を感じられるよう工夫したりすることをオススメしています。
士業が書く記事の多くには、馴染みのない人には小難しい専門用語や法律の条文が登場します。
このような「難しいこと」をどうするかというのは、記事を書くときに多くの士業の方が悩まれているのではないでしょうか。
私もいつも悩んでいます。
なぜ悩ましいかというといえば、専門用語や法律の条文が難しく書かれているのは、わざと解読しにくいようにしているわけではなく、正確に述べようとすると難しくなるからです。
言い換えれば、簡単に書くと正確性が犠牲になるということです。
よく「難しいことを簡単にわかりやすく説明するのが専門家の役割だ」という方がいますが、本当にそんなことができる人がいるのであれば弟子入りしたいくらいです。
ですが、そうは言っても実際に難しいことを難しいまま説明しても、なかなか読んではもらえません。
そこで私が使っている手法をいくつか紹介します。
他にもいろいろな手法があると思いますが、思いついたものを挙げてみました。
記事をどんな人に読んで欲しいかを考えるのと合わせて、どのような印象を読む人に与えるかも考えられると良いです。
士業は専門知識はあっても、ウェブサイトの文章を書くプロではないので、なかなか難しいところはありますが、敬語や丁寧語はどのくらいのレベルにするのか、「ですます」調にするのか「である」調にするのかなどは検討しておくとよいでしょう。
運送業には大きく分けて、「お金」「人」「場所」「車」の要件がありますが、中でもお金に関する要件がわかりにくいというお悩みをお持ちの方が多くいらっしゃるようで、お客様からの質問も多い部分です。
例えばこんな文章があったとして、語尾を変えてみるだけでもだいぶ印象が変わるのではないでしょうか。
運送業には大きく分けて、「お金」「人」「場所」「車」の要件があるが、中でもお金に関する要件がわかりにくいという悩みを持つ方が多いようで、顧客からの質問も多い。
基本的には「である」調だと偉そうな印象になりやすいので、一般的には「ですます」調が無難だとは思いますが、丁寧過ぎても慇懃無礼な印象になる恐れがあります。
他にも「います」にするのか「おります」にするのかだったり、「あります」か「ございます」かだったりによって文章から受ける印象はかなり変わってきます。
ただ、自然に出てきた文章というのは、意外に書いた人のキャラクターや雰囲気が出ていたりするので、あまり気にしすぎずに書いて自分のキャラクターを感じてもらうというのもひとつの手法です。
これはなかなか自分1人で気づくのは難しいのですが、日本語の文法がおかしいということは意外とよくあります。
書いてる人は当然間違った日本語を書こうとはしないので、自分ではまず気づくことができませんし、気づいても指摘しにくいことなので、なかなか他の人から言ってもらうことも少ないでしょう。
しかも多くの場合、意味はわかるのでそれほど問題視はされません。
ですが「てにをは」をはじめとして、日本語のおかしな使い方には敏感な人も多いので、機会があれば第三者にお願いしてチェックしてもらうことをオススメします。
この記事では士業がウェブサイトの記事を書くときの注意点を書いてきましたが、効果測定が難しい項目でもあるため効果を実感するのが難しいかもしれません。
しかし、ウェブサイトの目的を達成するために記事を読んでもらい、望むリアクションを得るためには、この記事で紹介したようなことを意識して書くことは非常に大切だと感じています。
2000年頃からウェブサイト制作をはじめ、2010年に行政書士事務所を開業して以来、ウェブサイトを中心とした集客に取り組む。
現在も行政書士法人シグマの代表社員として、ウェブサイトの制作・運用・管理を担当している。
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